高校へ入学するためには入試を突破しなければなりません。
入試を突破するためには,受験する高校が求める生徒像に応じた資質や能力が
求められます。
今回は,進学先の高校を選ぶのに何を基準にすればいいのかを解説します。
注意点として,公立高校での話ですので,私立の学校では事情が異なります。
それでは解説していきます。
1.学力検査
まず,学力検査についてです。
なぜ入試で学力検査をするのか,それを考えたことはありますか。
高校の多くは卒業までに決められた単位を修得して,晴れて卒業できます。
卒業するために必要な単位数は74単位以上です。また,欠席日数や欠課時数が各校が
定める規定をクリアしないと卒業の要件を満たせず,原級留置(留年)となります。
中学校までの学習を基礎として,より高度な内容を授業で扱います。
「高校の授業についてこれるだけの学力があなたにはありますか」ということを
学力検査という方法ではかるのです。
2.高校ごとの特徴
(1)地域拠点校(進学校)
地域拠点校(進学校)とは,その地域の拠点となる高校を指します。
具体的には,旧制中学校として設立された学校が多いです。
統廃合などによって,多少違いはありますが,その地域に古くからあるため
その学校を卒業することが1つのステータスになっていることもあります。
進路はほとんどが4年制の国公立大学に進学を希望します。
授業の内容も高度で,進度も速めです。
したがって,倍率が高く,学力検査では高得点を取らないと合格が難しいです。
(2)専門高校
専門高校とは普通科以外の学科を有する高校です。
農業科や工業科,商業科,水産科など特定の産業に特化した高校です。
専門高校の特徴は,進路が多様化しているということです。
4年生大学や短期大学,専門学校への進学,公務員,就職など幅広い進路に対応
します。
特に就職では,大手有名企業や難関といわれる企業へ採用されることがあります。
高卒求人ではあるものの,普通科の高校では求人が送られてくることがない企業
も存在します。
高卒で就職を希望しており,大手有名企業へ就職したいのであれば専門高校は
有効な選択肢の1つとなります。
(3)その他の全日制高校
普通科のほかに理数科や英語科など,ある分野に特化した学科が併設されている高校です。
理数科では数学や理科,英語科では外国語に焦点を当てたカリキュラムになっています。
特にその教科・科目を学びたい場合は,地域拠点校と同等の偏差値になりことがあります。
また,総合学科といって大学のように授業を選択して単位を取得する高校もあります。
必履修の教科・科目以外のものを選択できます。農業や商業,工業など専門高校で学べる
教科・科目を自分で選択することができます。
(4)定時制高校
夕方から夜にかけて授業をする高校です。
昔は昼間に働き,夕方から学校で勉強するスタイルでした。
現在は,義務教育機関で何らかの事情で登校することが難しい生徒が受験することが多いです。
勉強が苦手な生徒や,経済的に苦しい家庭の生徒が在籍しています。
3.まとめ
進学を希望するのであれば,地域拠点校などの進学校を選択するのが良いでしょう。
就職を希望するのであれば,専門高校がおすすめです。
進学・就職を迷っていのであれば,自宅から近いところがいいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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