教員の仕事 ~校務分掌編 その2~

校務分掌とは学校を運営するにあたり,教職員で役割を分担することです。

前回の続きとして,さっそく見ていきましょう。

1.学級担任

皆さんの中にも恩師と呼べる先生がいたことでしょう。

その先生の一言で,人生が決まったって人もいると思います。

級担任の役割は多岐にわたり,責任が重いものから細々したものまで多くの仕事が

求められます。主な役割(業務)は以下の通りです。

(1)指導要録の作成

(2)出席の管理

(3)保護者とのやり取り

(4)進路指導

(5)生徒指導

(6)学校生活での困難への対応

(7)いじめへの対応

(8)体調観察

(9)提出物の管理

(10)教室の環境整備

(11)成績不振者への対応

(12)家庭環境の把握

(13)人間関係がこじれた時の介入

(14)発達障害を抱える生徒への理解と関係機関との連携

(15)課外活動・修学旅行引率

(16)クラスの生徒に問題があったときにかばう

(17)三者面談

(18)外国籍への生徒の対応

など,事務的なものから負担の重いものまで様々です。

生徒が安心して学校生活を送れるかは,担任の役割がかなり大きいです。

2.副担任

副担任は,担任の補助的な役割を担います。

担任が不在時に,担任に代わりクラスをまとめます。

副担任が先輩やベテランの先生だと,担任が気を使うことが多くなります

逆に,若い先生だと担任としてはやりやすことが多いです

出張などで不在時は,その日にあったことを簡潔に担任へ伝えます。

病休などで長期間不在になる場合は,担任が復帰するまでピンチヒッターを

勤めます。

病休の場合は,その年度中に担任が復帰することは皆無ですが。

3.学年主任

学年団をまとめる役割を担うのが学年主任です。経験豊富な先生が務めることが多いです。

早ければ30代,大体40代の先生が多いです。

学級担任と比べ生徒との距離は遠くなりますが,学年を束ねるのは大変骨が折れます。

主な役割(業務)は以下の通りです。

(1)担任間の連絡・調整

(2)管理職との連絡・調整

(3)他学年との連絡・調整

(4)学級で問題が発生した場合の対応策の検討

(5)学年行事の企画・運営・調整

(6)保護者との折衷

(7)学級担任で収集がつかないときの対応

など,主に関係各所との調整役です。対応に苦慮することが多く,管理職と同様に

板挟みになることが多いです

4.学年所属

担任や副担任,学年主任以外の学年所属の先生です。

各校務分掌の主任や部長,実習助手の先生が充てられます。

学年としての役割は多くはありませんが,それ以外の業務を抱えており,負担軽減のため

学年所属にして,クラスや学年経営から離されています

もちろん,学年で問題が発生すれば対応にあたります。

5.まとめ

担任と学年主任が大きな責任をもって生徒の指導にあたります。

学年主任は手当がつきますが,担任に手当はありません。

比較的若い先生が担任をすることが多いですが,問題が予想されるクラスには

力のあるベテランの先生が充てられることもあります。

担任とそれ以外では生徒に関わる時間や頻度が大きく異なり,担任をしたくて

教員になった先生も多くいます。

部活動をしたくて教員になった先生よりも健全だと,私は思います

最後までお読みいただきありがとうございました。

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