部活動の闇

学生時代に部活動に熱中した方も多いのではないでしょうか。

青春の1ページでもある部活動について,顧問という立場から実体験を交えて

どのような闇があるのかお伝えします,これから教員を目指す人は必見です

1.部活動とは

部活動は教育活動の一環ではあるものの,その位置付けは実に曖昧です。

学習指導要領では「生徒の自主的・自発的な活動」とされており,教員の善意に

完全に依存している活動です。

よく部活動大好きな教員が「部活動をしたくて教員になった」,「部活動で生徒は成長する」,

「授業から想像ができない姿を見せる」などと宣っていますね。

2.部活動大好き教員

部活動をしたくて教員になった迷惑な連中方々を見ていきましょう。

部活動とは教育課程ではなく,教育課程と関連して行う活動の1つであることは学習指導要領で

確認できます。

例えば教育課程外に該当するのは,課外での補習・補講,登下校指導等があります。

「課外で進学指導をしたいから教員になった」

「放課後の補習で基礎学力を身に付けさせたいから教員になった」

「英検の合格率を上げたくて教員になった」←なんかずれていませんか。

すべて「教育課程外の指導をしたく教員になった」ということをいっています。

したがって,「部活動をしたくて教員になった」=「教育課程外の活動に力を入れたくて

教員になった」というわけです。

教員採用試験の面接でも「指導できる部活動は何ですか」と聞かれました。

そこで答えたことがどれほど考慮されているかというと,まったくされていません。

勤務地についての質問と同様でしょうか。

そんな人物を優先して採用する方もアホ採用する方ですね。

3.部活動の実際

平日の部活動時間は放課後に設定されています。

もう一度いいます,放課後です

放課後:正規の教育課程(授業)が終了した後の時間

部活動は正規の教育課程ではありません,だから放課後に活動が設定されています。

だいたい午後4時くらいから始まり,2~3時間程度活動しています。

教員の勤務時間が午後5時までだとすると,少なくても1時間は超過勤務になります

それが恒常的に行われているにも関わらず,残業に該当しません。

超勤4項目に該当しないのがその根拠です

簡単に言うと「部活動顧問が自主的に活動しているのだから残業ではないよね」って

理屈です。

実態は全く違いますけどね。

4.闇

すべての教員が顧問をしたくてしているわけではありません。

特に運動部は練習時間や休日の練習試合,大会等で拘束される時間が長いです。

介護や小さな子どもがいる教員は,物理的に部活動に時間が取れません。

平日の残業や休日が部活動でつぶれ,自分の家庭より他人の子どもに時間を割か

ければ成立しないのです

独身の男性教員ほど,重い運動部を持たせられます。

個人的に重い部活動は

野球:練習時間,練習試合,大会がとにかく多い・長い

    特に部長と呼ばれる仕事が大会運営,引率の責任者になっていることが多い

サッカー:練習時間,引率する生徒数,大会が大変

バドミントン:大会,試合時間がとにかく多い・長い

        競技レベルが上がるほど,試合時間は長くなる

柔道:練習中の事故やケガに細心の注意が必要

バスケットボール:大会が行われる時期がお盆や年末年始

バレーボール:大会が行われる時期がお盆や年末年始

        女子は人間関係でいざこざがよくある

陸上競技大会期間が最低4日間,ほかの部活動に比べ待ち時間も長い

      投擲種目は競技開始2時間前に招集,競技終了は4時間後とかザラ

5.まとめ

教員の善意に頼った活動は限界を超えています。

私も小さい子どもがいるため,平日の残業,休日の部活動ははっきり言って無理です。

独身の若い教員のおかげで成立しています

官製ブラック企業と呼ばれる所以がここにあります。

希望に満ちた若い教員が早期に退職する理由の1つに,部活動があります。

部活動顧問は是非廃止し,健康で文化的な最低限度の労働を営むことが

できることを切に願っています。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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